有酸素運動ってダイエットに効果がありそうな感じがする・・・でも、どうしてダイエットに効果があるのだろう、ダイエット以外にも効果があるのかな、たくさんやっても大丈夫なのかな、という疑問をお持ちの方もいらっしゃると思います。

今回は、よく耳にするけど詳しくは知らない・・・そんな「有酸素運動」について、メリットとデメリットをご紹介します!

有酸素運動とは何か

ウォーキングをする女性

有酸素運動といえば、ウォーキングやジョギング、ヨガといった運動を思い浮かべると思いますが、こういった「筋肉へ軽い負荷をかけながら続ける運動」のことを有酸素運動と言います。

なぜ「有酸素運動」という名前なのかというと、筋肉へ軽い負荷をかけながら運動を続けると体は脂肪を燃焼するのですが、脂肪を燃焼する時に一緒に酸素を消費します。酸素を使うので「有酸素運動」というのです。

無酸素運動といわれる筋トレは筋肉に貯めているグリゴーゲンという糖質をエネルギー源として使って筋肉を動かすのですが、グリゴーゲンを燃焼するときには酸素を消費しません。酸素を使わないので「無酸素運動」といいます。

有酸素運動がダイエットに効果的かどうか

気になるダイエットへの効果ですが、有酸素運動をすると脂肪を燃焼しますのでダイエットにとても効果的です!

ただし、有酸素運動を始めた直後は血中の脂肪や糖分をエネルギー源として使用しますので、短時間だと健康面に効果はありますが、ダイエットの効果としてはいまひとつです。

有酸素運動を始めて20分を過ぎたくらいから体に溜まった内臓脂肪や皮下脂肪を燃焼し出しますので、20分以上行うとダイエット効果が期待できます!

有酸素運動のメリット・デメリット

有酸素運動のメリット

ミネラルウォーターを飲む女性

ケガの心配が少ない

これまで運動不足だった人が急に激しいスポーツをすると、体がついていかなくてケガをしてしまう・・・ということが起こる可能性があります。

有酸素運動は体への負担が軽い運動なので、ケガの心配が少ない運動です。

健康になりたくて運動をしたのに、ケガをしてしまったら本末転倒ですよね。ですので、有酸素運動は運動を始めたばかりの方にとてもオススメです。

血行を促進して、疲労の回復を早める

有酸素運動をすると心拍数が少し上がりますので、血行促進の効果があります。

つまり体内の血液循環が良くなるのですが、血液循環が良くなると体内に溜まった疲労の原因となる乳酸が効率よく処理され、疲労回復が早まる効果があります。

アクティブレスト(積極的休養)というのですが、疲れた時に少し体を動かすと何もしないでじっとしているよりも疲労が回復するのです。

これは私自身も実感しているのですが、疲れた時になんとなく家でゴロゴロしているよりも家の中でヨガをやったり、子どもと一緒に公園で出かけて軽い運動をしたりすると体が軽くなりますし、気分もリフレッシュできます!

血中の脂肪を燃焼するため、生活習慣病の予防になる

有酸素運動は20分以上しなければ効果がないのか・・・と思われた方もいらっしゃると思います。

ダイエットとしては確かに20分以上が効果的なのですが、有酸素運動は始めた直後は血中の脂肪を消費します。血中の脂肪を消費すると血液がサラサラになるため、さまざまな生活習慣病の予防効果があるのです。

有酸素運動のデメリット

ダイエット、疲労回復、生活習慣病の予防と体にとっていいことづくめの有酸素運動ですが、やはりデメリットもあります。

筋力アップの効果は少ない

筋肉に強い負荷を与えない運動ですので、たくさん有酸素運動をしても筋力アップは見込めません。筋力アップをしたい場合は有酸素運動に加え、筋トレなどの無酸素運動をする必要があります。

消費カロリーが意外に少ない

20分以上も運動をするとエネルギーをたくさん消費した気になりますので「少し多めに食べても大丈夫だろう」と思ってしまいますが、有酸素運動は消費カロリーが少なめです。

運動したからといっていつもより多めに食事を食べてしまうとカロリーの摂取量の方が多くなって、逆に太ってしまうということも・・・!

消費カロリーが少なめということを覚えておいて、食事はいつも通り行うようにしましょう。

毎日長時間続けると活性酸素が溜まって老化につながる

ダイエット効果を期待して毎日長時間の有酸素運動を続けると、体の中に活性酸素を増やしてしまいます。

活性酸素はエネルギーを消費するときに発生するのですが、この活性酸素が身体に溜まり過ぎると老化や病気を招くと言われています。

今回は身近な有酸素運動についてご紹介しました。有酸素運動は誰でも簡単に始めることができて、ダイエットだけでなく健康にもとても効果的です。

ウォーキング、ジョギング、ヨガなどいろいろな有酸素運動がありますので、自分が楽しく続けられる有酸素運動を見つけて、ぜひ習慣化してみてくださいね!